アジングテクニック - キャロリグを活用しよう!!
今回はアジングのリグの1つである「キャロリグ」について説明します。
アジングやメバリングで使用される「キャロリグ」といえば、tict社の「Mキャロ」が有名です。
このキャロリグの特徴や使い方などを詳しく説明していきたいと思います。
キャロリグとは?
大まかに言うと、前回紹介したスプリットリグが固定式のシンカーで、キャロリグは遊動式のシンカーとなります。
キャロリグの最大の特徴は、着水後斜め沖に向かって沈むバックスライドフォールをすることです。
この特徴により、アクションを加えた後のリグは常に沖へ向かって引っ張られるように沈み、ルアー側、釣り人側の両方から引っ張られる状態となることでレンジキープがしやすくなります。
また、スプリットによりも重いシンカーを使用できるので飛距離を出せるのと、中通しのパイプを使っているのでアタリがハッキリ伝わるのが特徴です。
キャロの必要性は?
ジグヘッド単体で攻める場合は1g前後をメインとして使用し、重くても2gまでが良いとされています。理由はジグヘッドを重くすると当然動きが悪くなり、バイト時の魚に違和感を与えてしまうからです。
よって、飛距離が欲しい時や風や流れが強い時は、「スプリット」か「キャロ」を使用しリグを重くするという選択になると思います。
なお、「スプリット」もシンカーが重すぎるとアジに違和感を与えすぎてしまいますので、スプリットを使用する場合もシンカーの重さは「2g」以下のものを使用することが良いとされます。
そして、それ以上の重さを使用したい場合は、「キャロ」を選択するという方法になります。
2gくらいまでであれば「スプリット」でも当たりを感知しやすいのですが、それ以上の場合は中通しの「キャロ」の方が感度は直で伝わります。
なおスプリットやキャロをやを使用する利点は、ウエイトを分散してあげることにより、メインとなるジグヘッドを軽くでき、アジに違和感を与えにくくすることができるところです。もっと簡単に言えば、沖でも軽量ジグヘッド単体と同じ動きができるというメリットがあります。
なお、ウエイト無しのフックを使用するとワームが回転してしまう為、最低でも0.2gのウェイトのジグヘッドを使用することをお勧めします。そうすることで、回転を防止し、フックが常に上を向いた状態で使用できます。
キャロの欠点
圧倒的な飛距離と中通しによる感度が得られるキャロ、そんなキャロにも欠点もあります。
メリットでもある「バックスライド」。このバックスライド中は、キャロからジグヘッドまでのナインに「糸ふけ」が発生する為に、このタイミングでの当たりが取れません。これはボトムまでバックスライドさせる時や、一旦、2、3回ロッドをさびく時の上にあげた一瞬の合間は当たりが取れないことを意味します。
常にテンションを張れば当たりは取れるのですが、そうするとメリットでもあるキャロ特性の「バックスライド」を殺してしまい、アジのバイトが誘発出来にくくなってしまいます。その為、「食わせのタイミング」を作ってあげることが大切になってきます。
キャロ使い方と食わせのタイミング
キャロを使い方と食わせのタイミングは以下の通りです。
①キャスト後
着水後、カウントダウンを取ります。魚が浮いていない時は、ボトムから攻めて行きます。
アジが浮いている時は着水後直ぐに「レンジキープ」の作業に移ります。
②レンジキープ
2、3回ロッドをさびいて上にあげます。そこから、ロッドをゆっくり引いてやるか、リトリーブを行います。
この時に、キャロとジグヘッドのラインの「糸ふけ」をしっかりと取ることが重要です。
③誘い(アピール)
リトリーブの場合はそのままただ巻いて誘うのですが、テンションをかけすぎは良くないので、ゆっくりリトリーブするのが良いです。
フォールの場合は、以下の3パターンがあります。
- テンションをかけたまま当たりを待つ。
- ロッドをゆっくり沈下速度に合わせながら、上から下にロッドを下げながら当たりを待つ。
- ロッドを上から少し落として、あえてテンションを一瞬フリーにして当たりを待つ。
アジのバイトの大半は、「レンジキープ」時から「誘い」に移行するタイミングでバイトは発生します。重要なのは、食わせのタイミングをいかに作るかです。また、レンジキープも重要になります。
このやり方は、スプリットリグ使用時にも有効です。
まとめ
キャロリグを使用して広範囲を攻めることが出来れば、その分多くのアジをサーチ出来るようになります。
アジングは基本的にフォールで釣ることがメインになりますが、ラインスラッグの取り方や、ラインテンションのかけ方は重要になってきます。
キャロリグの使い方をマスターし、どんどん釣果を上げましょう!!